笹川日中友好基金 セミナー
日中国交正常化50周年記念 中国研究所×笹川平和財団 連続講演会企画④

日中経済関係の軌跡

~50年のダイナミズム~

主催:中国研究所・笹川平和財団
 1972年の日中国交正常化当時、50年後に中国のGDPが日本の3倍以上に達すると想像できた人は、たとえ中国への経済支援を推進した人たちの間でも決して多くはなかっただろう。経済こそは、この50年で日本と中国の立ち位置が変わったことを示す、最も象徴的な存在だ。だが、その経済は「政冷経熱」という言葉にも表れているように、この50年の間日中間の「協力」の礎であり、また「かすがい」でもあった。これは日中双方の経済界がさまざまな環境の変化の中で、「政経分離」の原則を大切にしつつ、常に相応しい相互補完的な関係性を模索してきた結果でもある。しかし、政治や安全保障面での緊張が高まり、また経済安保の議論が高まる中で「政経分離」の維持は難しくなりつつある。中国経済がその体質を変容させようとする中、新たな相互補完関係を見出さねばならないのである。本セッションでは、中国経済や日中経済の現場に関わってきた第一線の研究者や実務関係者を招き、この50年間の日中経済関係の軌跡を振り返りながら、現下の課題とその解決方法について議論する。
事務局
笹川日中友好基金
Email:nicchu5157@spf.or.jp Tel:03-5157-5190

中国研究所
Email:c-soumu@tcn-catv.ne.jp Tel:03-3947-8029

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
Email:spfpr@spf.or.jp Tel:03-5157-5389

プログラム

15:00 開会あいさつ
15:10 講演会開始
登壇者:
丸川 知雄(東京大学社会科学研究所教授) 
岡嵜 久実子(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)
高見澤 学(一般財団法人日中経済協会理事・調査部部長)

司会:
内藤 二郎(大東文化大学学長・経済学部教授)
17:00 閉会

講演者

丸川 知雄
登壇者

丸川 知雄

東京大学社会科学研究所教授(中国産業経済)

プロフィール

1987年、東京大学経済学部卒業。同年、アジア経済研究所に入所し、主に中国の調査研究に従事する。1991年~1993年、中国社会科学院工業経済研究所客員研究員。2001年、東京大学社会科学研究所助教授。2007年、東京大学社会科学研究所教授。

岡嵜 久実子
登壇者

岡嵜 久実子

キヤノングローバル戦略研究所(CIGS) 研究主幹(中国経済・中国金融制度)

プロフィール

1984年東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業(1982年、北京語言学院留学)後、日本銀行入行。1993年、香港中文大学留学。1997~2001年、日本銀行香港事務所次長。その後、国際局及び金融研究所において、主に中国の金融経済調査・研究、中央銀行技術協力の連絡窓口等を担当。この間、外務省経済局、米国ランド研究所、中国人民銀行上海総部に滞在。2016年4月よりCIGS研究主幹。

高見澤 学
登壇者

高見澤 学

一般財団法人日中経済協会理事・調査部部長

プロフィール

1985年、日本大学国際関係学部卒業。1987年、筑波大学大学院地域研究研究科修了、国際学修士。1988年、日中石油開発株式会社入社。2000年、財団法人日中経済協会入会、事業開発部主査、北京事務所副所長、調査部長を経て現職。

内藤 二郎
司会

内藤 二郎

大東文化大学学長・経済学部教授(中国経済・中国財政・政府間関係・地域経済等)

プロフィール

1989年、同志社大学経済学部卒業。1997年、神戸商科大学(現兵庫県立大学)大学院経済学研究科博士前期課程修了。1998年、外務省在広州日本国総領事館専門調査員。2002年、神戸商科大学(現兵庫県立大学)大学院経済学研究科博士後期課程修了・博士(経済学)。2003年、大東文化大学経済学部専任講師。助教授・准教授を経て2010年、大東文化大学経済学部教授。その後、同大学副学長、国際交流センター所長、大学院経済学研究科委員長などを経て、2020年、大東文化大学学長。

関連リンク

※中国研究所、『中国年鑑2022』の内容については以下をご参照ください。

中国研究所
https://www.institute-of-chinese-affairs.com/

『中国年鑑2022』
https://www.akashi.co.jp/book/b607020.html

開催一覧

pagetop